汚いが有能な政治家か清廉で無能な政治家か

今回気になった記事は

成熟政治と未熟政治−田中良紹の「国会探訪」
http://www.the-journal.jp/contents/kokkai/2010/01/post_205.html#

印象に残ったのは以下の部分だ。


>私は「政治とカネ」の話を聞く度にこの国の民主主義の幼児性を痛感させられる。私が知る限り先進民主主義国で政治家に求められているのは「悪人であること」である。何故なら国家の富を狙う他国から国家と国民を守るため、「騙し」や「脅し」が出来ないようでは安心して政治を任せられないからである。国民の暮らしを守り、外国と渡り合える力を持つ政治家なら、多少のスキャンダルなど問題にしない。それが「成熟」した国の考え方である。


全く同感。賄賂は受け取らないが全くの無能で非力な小議員など必要ない。多少汚くても能力のある大議員が必要なのは自明のことだ。
正直なことをいうと、これは三宅久之さんがたかじんのそこまで言って委員会で言っていた事の受け売りだ。
三宅さんは「ナントカ還元水」で有名になった故松岡利勝議員がまだ存命の時で、国会で槍玉に上げられていたときに上で書いたようなことを言って松岡氏を擁護していた。

松岡利勝はさまざまな意見があるだろうが、力を持った議員だったことは確かだった。農業といえば松岡といわれるぐらい農水において強い影響力があった。

で、故松岡利勝について田中良紹さんがどうかいているのか、「ナントカ還元水」が問題になった2007年3月から4月の記事を見てみたが、擁護する意見は全く書かれていなかった。如何に追求するかは書かれてあったが。


三宅久之さんは保守であり、民主党に批判的な人間ということは知られている。田中良紹さんはブログを見る限り、リベラルであり民主党を応援しているようだ。
相反するはずの二人が同じことを言っているのは非常に興味深い。

多少汚れていても有能な議員は日本にとって有益だ。それは確かだろう。

ただ三宅さんは自民党が野党になり小沢さんが危うくなっている今、同じことを、田中さんは民主党が野党時代に同じことを言っていれば非常に説得力があったのだが。民主党が与党になった途端、二人の言うことが入れ替わってしまった為に、全く説得力が無い。

力のある政治家よりも清廉で無能な政治家を求める日本の民主主義の「幼児性」に野党時代の民主党も深く関わってきたことを田中さんは自覚すべきだろう。