チキンレースでいつも致命的ダメージを負う民主党

◆チキンレースでいつも瀕死に

民主党は『掛金を上げるだけあげて、最悪のタイミングで決断し致命的ダメージを負う』事を繰り返してきた。

『偽メール事件』−メールは本物だと威勢よく言い張り続け掛金を上げまくった結果、『メールは偽物でした。ゴメンナサイ』と土下座。世間の失笑を買い、前原執行部退陣。小沢が党の主導権を握ることになり、現在の政局混迷の遠因となった。


普天間問題』−『国外、最低でも県外』と言い続け、『腹案はある!だが秘密だ!』と党首討論でも言い張り続け、自ら区切った期限の5月末に向けて掛金を上げまくった結果、『やっぱり辺野古しかありません。ゴメンナサイ』と土下座。鳩山首相退陣。


尖閣沖漁船衝突事件』−中国が対抗策をエスカレートさせる中『国内法で粛々と処分する。我々が正当であることも証明するビデオもある』と言い続け、国民の期待を煽り掛金を上げまくった結果、『やっぱり日中関係大事だから船長釈放します。ゴメンナサイ』と土下座。しかも、非難されることを避けるため、検察に外交判断させるという前代未聞の愚行を犯すことに。この事件により菅政権は致命的ダメージを負い、以降低迷を続けることになる。そして海上保安官によるビデオ流出(これも出せ出さないのチキンレースだった)を招き、仙谷馬淵が問責を出される結果になった。


これらは代表的なケースだが、民主党は『最初威勢はいいが、問題が複雑化し掛金が上がっていくと放り投げたり土下座したりする』ことがよくある。はっきり言えば根性がないのであるが。言うことは立派だがチキンレースになると根性がないため腰砕けになり、党が崩壊する寸前になるようなダメージを負う−それが民主党


◆佳境に入った最大の『チキンレース』

今、民主党は最大のチキンレースに直面している。

それはマニフェスト修正』である。

自民党は『財政責任化法案』を去年の通常国会に提出するなど早い段階から『マニフェストの財源不足』に狙いを定めてきた。

つまり

マニフェストに拘る場合→財源問題』

『財源不足によりマニフェストを修正する場合→国民との契約違反、つまり解散総選挙

の二面作戦を去年の時点から自民党は狙ってきた。

この作戦はマスコミがマニフェスト修正を迫り、世論も修正を容認する声が強かったためにあまり効果的ではないと思われた。

しかし、9月の代表選で小沢一郎が出馬し、『マニフェストへの原点回帰』を訴えたことで事態は一変する。

小沢派が『マニフェスト絶対実現』を錦の旗に立てたために、菅政権は部分的な修正・撤回すら出来なくなったのである。

現在の菅政権の状況は、『マニフェストをあくまで実現するならその財源を出せ』と『財源不足は明らかなのだからマニフェストを撤回し、解散せよ』の二面作戦で迫ってくる自民党と『マニフェスト修正絶対反対!政権交代の原点に戻れ』と叫ぶ小沢派の間で身動きが全く取れなくなっている。

要は完全に詰んでいるのだ。

去年の時点で、謝罪し修正していればこんな風にはならなかったが、掛金をあげてしまうのが民主党の悲しい性(笑)

もはや民主党の広報誌となっている朝日新聞を筆頭にマスコミは『マニフェストを早く修正しろ』と言っているが、実際は上に書いたように不可能に近い。

今やマニフェスト修正チキンレースの掛金はかなり上がっている。

小沢派の求める『マニフェスト完全実現』も自民党の求める『マニフェスト撤回』も拒んでいる菅民主党だが、このレースはどこまで続くだろうか。

上に挙げた例のように民主党(特に非小沢派)は根性がないからレースの終わりは意外と早いかもしれない。

そして、その終わりは今までの例からすると民主党に致命的なダメージを与えるものになる可能性が高い。