読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

なぜ左派は負け続けるのか

なぜ日本の左派はこんなに弱いのか?ネトウヨが歴史を振返りながら考察するブログ

菅直人に最後の夢をみた左派


/ WSJ日本版 - jp.WSJ.com - Wsj.com

菅直人を絶賛している記事だが

自分の見方とはかなり異なる。

合意形成を完全に無視した菅直人

総理として完全に失格だったー

というのが自分の見方だ。



◆統治を放棄した総理大臣

日本の内閣総理大臣というのは国会議員の中から選ばれる為に

国民から直接選ばれる大統領とは異なり

国会議員の代表という側面を持つ。

また行政府の長であるために官僚組織をマネジメントすることが

当然だが制度上求められている。

そして3.11以降菅直人は両方に失敗した。

唐突な電話で自民党に不信感を抱かせ

挙国一致態勢の構築に失敗したことを皮切りに

菅直人のスタンドプレーにより国会内には不信が渦巻くことになり

最終的には身内の民主党執行部にまでNOをつきつけられることになった。

一方、行政府の長でありながら官僚に対して不信感をあらわにしたことから

官僚組織の士気が著しく低下し、震災の復旧にもかなり影響した。

そして与野党の国会議員からNOをつきつけられ

官僚組織のマネジメントすら不可能になった菅直人

官邸に立てこもり、世論にすがろうとした。

それが『脱原発』である。

3.11以降の菅直人を賞賛する左派が多いが

それは統治に失敗した首相が官邸に立てこもり、好き勝手に打ち出した物を好意的に評価しているに過ぎない。

日本は議院内閣制である。

国民の代表である国会議員の合意形成と官僚のマネジメントをすることが最低限求められている。

3.11以降菅直人はそれを完全に放棄した。

合意形成なんかやってても糞みたいなものしかできないからそれでいい

みたいなことをはてブでよく見たが

それは議院内閣制の完全な否定だ。

合意を形成し、組織を動かしていく事が出来なかったことに加え

それによる国家の停滞に目を瞑り官邸に立てこもった菅直人

完全に総理失格、暗君だったと言えるだろう。



菅直人に最後の夢をみた左派

左派の猛烈な菅直人賞賛には左派の衰退が背景にあると自分は思う。

民主党代表選で「脱原発派』がいないことを嘆く左派が多いが

都知事選でも投票する候補がいないと彼等左派は嘆いていた。

つまり、反核護憲人権などの左派的価値観を持つ有力な次世代候補が全くいないのである。

社民共産を見れば分かるように、反核護憲人権を全面に出す旧来の左派は高齢化が止まらず衰退著しい。

急速に政治的影響力を失いつつあることに加え、政権交代にも失望していた彼等にとって

脱原発』を打ち出した菅直人は最後の希望となった。

『俺たちが求めていたのはこれなんだよ!』とばかりに彼らは菅を必死に応援した。

菅は既に統治能力を失っていたが、彼等にはそんなことは関係なかった。

人材枯渇に悩む彼等には旗印が必要だったのだ。

菅と共に『脱原発』が終わることも重々承知していただろう。

しかし、衰退する彼等に他の選択肢はなかった。

そして菅直人が退陣し、脱原発も終わりを告げることになった。

脱原発を担う次世代の人材は左派にはいない。

原発は維持され、十年後ぐらいには新設も始まるかもしれない。

左派にとって暗澹たる未来だが彼等にもはや旗印となる人間はいない。

そして左派もそのことをよくわかっているように見える。

上の記事のはてブでも菅直人賞賛が止まらないが

彼等の気持ちは『最後にいい夢見せてもらったよ』といったものなのだろう。

統治を放棄した総理に最後の夢をみた左派。

そこには滅び行く者の悲しさがあった。