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なぜ左派は負け続けるのか

なぜ日本の左派はこんなに弱いのか?ネトウヨが歴史を振返りながら考察するブログ

野田総理の見事な勝利

離党だ何だと消費税政局が盛り上がっているようだ。

ただ民主党の政局の常だが、非常にしょうもない結末になるだろう。

高橋洋一の民主党ウォッチ 粛々と増税出来レース進行中 民・自「新しい顔」で総選挙へ流れ (1/2) : J-CASTニュース

採決を強行し、造反組への処分を甘くすることで党分裂を回避すると言うところは自分もそう思う。

しかし解散はないだろう。

一票の格差是正に真剣に取り組まないことからも、消費増税法案は必ず通す、通すが党分裂も解散も絶対しないということで民主党はまとまっているように見える。

野田総理の勝利

【自民党】谷垣総裁の限界と衆参同時選挙 - 政局観察日記でも書いたが、消費増税のカギを握る自民党内部では谷垣総裁が総裁選を9月に控えレームダック化していた上に民主党に消費増税を片付けさせたいという自民党の計算も見え見えだったので消費増税法案を通すのは今年の初め頃においては比較的容易な環境だった。

しかしその後、党分裂を避けたい興石幹事長が一票の格差是正をサポタージュして露骨に野田総理の解散権を縛りにかかった。これを自分は自民党と組んで党内の反主流派を押さえ込もうとする野田に対する妨害と思った。

そして、マスコミも総動員しての増税ゴリ押しに反比例するように消費増税に否定的な世論が増えていくにつれ、党分裂を恐れる幹事長からも足を引っ張られてるし世論も反発してるし、これは継続審議で野田総理に腹を切らせて終わりかなあと自分は思うようになった。

しかし実際は違った。

興石幹事長が野田総理の解散権を縛ったのは、小沢に対するサポートではなく野田に対するサポートであった。

興石幹事長が自民党との間で解散の取引をできなくしたことで、民主党内で多数を占める『消費増税容認・解散絶対反対』の議員たちは自民党に接近する野田総理を安心して支持することができるようになった。

そして結局焦る谷垣総裁と消費増税を民主党に片付けさせたい自民党長老たちを三党合意に乗せることに成功した。

勿論、決断した谷垣総裁の計算としては三党合意に反発する民主党反主流派が離党して民主党が過半数を割れば特例公債法案などで民主党を解散に追い詰められるということがあるだろう。

しかし、たとえ何人が造反しようが離党届だそうが、処分するもしないも離党届を受理するかどうかも執行部の胸一つできめられる。

国民からの視線を無視すれば、だが。

野田総理が一言詫びて興石幹事長がとりなせばジリ貧の小沢派も意外とこれ幸いに矛を収めるのではと思う。

また、たとえ小沢が離党を強行しても、結果は自自公連立離脱の時と同じように政権側から切り崩されるだろう。

それにしてもおそらく野田総理と興石幹事長のシナリオ通りに事は運んだのではないだろうか。

官僚とマスコミの完全バックアップのもと、レームダック化した谷垣総裁とジリ貧の小沢派が相手ではそれほど難易度は高くなかったかもしれないが見事な勝利だった。

解散権は総理の数少ない武器、それを自ら封じることで党内の大部分をまとめてしまった。

しかもそれを反主流派に近い幹事長にやらせた。

すっかり自分はそれに騙されてしまった。

野田総理の消費増税政局の運びかたは見事だった。

しかし内閣の支持率は2割台に突入しており、参院選衆院選が視界に入り始めた今、続投はかなり厳しい状況である。

9月の民主党代表選では新代表・新総理が誕生することになるのだろう。