【政治】号砲が鳴った民主党最後の党内政局

早期解散と衆参ダブル選挙の両睨みだった自民党が太陽路線へ早々と舵を切ったために特例公債法案を巡る与野党の政局はひとまず終わった。

そして代わりに浮上したのが解散を巡る民主党内の対立である。


■早期解散派vs解散絶対反対派vs中間派

与野党の対立や第三極の騒ぎであまり目立っていなかったが、民主党内部でも解散時期をめぐって水面下で激しい綱引きが行われていた。

現在民主党は早期解散派と解散絶対反対派と中間派の三つに分かれている。

早期解散派は衆院の大敗を覚悟した上で参院のねじれを使って民主党の存続を考える人たちである。前原、枝野、岡田、玄葉など選挙に滅茶苦茶強い幹部達やダブル選で衆院の巻き添えをくいたくない民主党の参院議員達で構成されている。

一方、解散絶対反対派は落選確実な為に少しでも長く議員でいたい人たちであり、殆どの民主党衆院議員がこれに該当する。

そして中間派は総理の首を変えた直後に解散し、少しでもダメージを減らしたいと考える議員達である。当落線上にいる民主党衆院議員と輿石や細野がこれに当たる。輿石は解散絶対反対のように言われるが参院のトップなので実は衆参同日選挙回避、早期解散を容認しているように私には思われる。

野田から見れば総理の首を変えて解散時期を先送りしようとする解散絶対反対派も野田以外で解散しようとしている中間派も敵である。

外の敵である自公と一時休戦するやいなや野田は党内の敵に取り掛かった。

お知らせ : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 政局の焦点である衆院解散・総選挙の時期を巡り、野田首相が環太平洋経済連携協定(TPP)の交渉参加を表明し、その直後に衆院解散に踏み切ることを検討していることが8日、わかった。

これは野田おろしを図る中間派や解散絶対反対派への牽制だと私は思う。

特例公債法案や一票の格差是正といった解散への環境整備が進む中、野田が来年夏まで粘ることは相当難しくなってきた。

野田で解散するのか、細野といった新たな顔で解散するのか、それとも総理の首を変えて来年の夏まで粘るのか。

民主党は自分達の結末を決めなければならない時期を迎えた。

まずは前原や枝野といった早期解散派の援護射撃を受けて野田が先制攻撃を見舞った。

しかし中間派と解散絶対反対派の反野田連合は数的に勝っている。

私は衆院民主党の圧倒的多数を抑える反野田連合のほうが優勢で野田は解散できずに総辞職に追い込まれると思うが、正直どうなるかは分からない。

ただ小沢vs反小沢で始まりことあるごとに党内対立を繰り広げた民主党内政局がいよいよ今回で最期であることと、どのような経過を辿ろうがその結末は悲惨なものになることだけは確実である。