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なぜ左派は負け続けるのか

なぜ日本の左派はこんなに弱いのか?ネトウヨが歴史を振返りながら考察するブログ

【政治】海江田vs馬渕―どちらになっても民主党は分裂する

お知らせ : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 民主党馬淵澄夫元国土交通相(52)は23日、東京都内のホテルで記者会見し、野田首相の後継を選ぶ25日の党代表選に立候補する意向を表明した。

 代表選に名乗りを上げたのは海江田万里元経済産業相(63)に続いて2人目。中堅・若手に影響力を持つ細野政調会長が23日、海江田氏支持を周辺に伝えるなど、海江田氏は着実に支持を広げており、海江田氏有利との見方は変わっていない。

民主党代表選は労組系議員に推される海江田と非労組系で野田グループの応援を受ける馬渕の戦いになったようだ。

これは言い換えると党内融和派vs純化路線派の戦いと言っていいだろう。

ただ、どちらが代表になったとしても民主党は最終的には分裂する可能性が高い。



民主党とはなんだったのか

民主党のこれからを考える前に民主党とは何だったのかを振り返ってみよう。

民主党は自社さ政権で権力の重みに耐えられなくなった社さ両党からの脱出組が生き残りを図るために作ったのがその始まりである。そしてそこに自壊した新進党の多くが合流し、今の民主党の原型となった。

都市政党として一定の勢力を確保したが自民党に伍するには力不足が否めず、鳩山と菅は小沢の力を借りる事を考え民由合併に踏み切った。

小沢は松下政経塾出身者など非労組系が幅をきかす民主党内で影の薄かった旧社会党系グループとその背後の労働組合に接近し、民主党左派に強い影響力を持つようになった。また労組と結びつきを強める中で社民党など旧左翼にも小沢に好意的なものが増えていった。07年の参院選から社民党共産党民主党選挙協力をするが、これは左派を乗っ取った小沢によるところが大きい。

また小沢は民主党が元来苦手としてきた地方にも手を伸ばした。胆沢ダムに代表されるように小沢は岩手を中心に東北に元々強い影響力を保持してきた。それに加え小泉改革で自民党から切り捨てられた地方を小沢はどんどん拾っていった。その延長線上に民主党国民新党の連立や新党大地との選挙協力がある。

2009民主党=オリジナル民主党+自由党+自民党追放組+旧左翼

政権交代を果たしたときの民主党はこういう形であり、オリジナル民主党と地方や旧左翼などの勢力を結び付けていたのは小沢である。そして彼がその役割を果たしていたのは政権交代という錦の旗のためであった。

政権交代を果たした後、オリジナル民主党と小沢が一緒にいる意味がなくなり必然的に壮絶な権力闘争に発展した。最終的に小沢を追い出したオリジナル民主党だったが、同時に小沢を通じて繋がっていた地方の基盤や旧左翼の勢力まで捨てる事になり、また都市部で新たな政党が誕生していたこともあり、衆院選では民主党は壊滅的敗北を喫する事になった。

現在民主党は、原点に立ち返り都市政党としてやり直しを図る純化路線か、地方や旧左翼ともつながりを持ち従来通りでいく党内融和路線かで争っている。


■最終的には分裂

しかし純化路線でも党内融和路線でも最終的には民主党は分裂の可能性が高い。

まず馬渕が勝ち純化路線に進むとしよう。

その場合他の都市政党であるみんなの党や維新の会との連携が必須になる。しかしそれらの党は公務員改革・官僚打破を党是としているのだ。つまり民主党の支援団体である自治労官公労日教組などの天敵なのである。

非自民の結集の為には民主党はそれらの労組を切らざるを得なくなる。その過程で労組系、非労組系で民主党は分裂していく可能性が高い。

また海江田が勝ち党内融和路線に進んだとしよう。

その場合未来の党を通じて社民党を乗っ取りつつある小沢と協力関係になる可能性が高い。海江田を推している面子を見ていると労組系が多いので海江田が勝てば労組の発言力が強くなると見て間違いない。となるとみんなの党や維新の会との連携はなくなる。

しかし小沢とくっつくという事に民主党から小沢を追い出した野田や前原、岡田らは猛反発するだろう。傍から見ても二度と一緒にやれる雰囲気ではない。となると海江田民主党が小沢の未来の党と連携した時点で反小沢の議員達が離脱しみんなの党や維新の会に合流するか新党を作ると思う。


民主党代表選は直前の突風でコロコロ変わるので予想はしない。馬渕と海江田ではする意欲もわかない。

ただ民主党の将来は気になる。私の目にはもはや分裂の道しかないように見えるが、さあどうなるだろうか。