【政治】安倍と同じ過ちをおかす人々

そろそろ総選挙から3ヶ月が経ちハネムーン期間が終わったのだろう。

政局を煽るような政治記事がちらほら出てくるようになった。

安倍首相:「東京裁判は勝者の断罪」…米から批判の可能性
http://mainichi.jp/select/news/20130313k0000m010063000c.html

安倍首相:9条改正に意欲 いよいよ「安倍カラー
http://mainichi.jp/select/news/20130310k0000m010099000c.html

民主党政権時に日米同盟堅持に加え自公との間で税と社会保障の一体改革で合意したために、実はもう与野党間に政策の違いは殆無い。

先日の予算委員会でもミスター無能・・ではなくミスター年金こと長妻が年金の抜本的な改革について質問していたが、安倍総理から『野田総理は現行の年金制度を改善していくといっていたはずですが』と返され答えに窮していた。

このように政治の最大の懸案である外交安全保障と社会保障の問題で与野党間に差がなくなってしまうと、マスコミの照準は安易なイデオロギー的な批判に流れがちである。

従って上のような憲法改正や歴史認識の面で煽る記事が出てくる。

与良正男も今度の参院選では憲法改正が争点になりますよ、なってほしいみたいなことを朝ズバで言っていた。

しかし自分から見るとわかってないな―と思わされる。

それは07年に安倍が失敗した道ではないか。


■イデオロギーでは選挙に勝てない

07年の参院選で安倍自民党は大敗を喫するが、その要因は小泉改革のソフトランディングを求められていたにもかかわらずイデオロギッシュな政策を安倍が優先したからである。

憲法改正などで安倍は本気で参院選に勝てると思ってたようだが現実は非常に厳しかった。

そしてその反省から今のデフレ脱却・経済再生というアベノミクスが生まれることとなった。

イデオロギーは選挙の争点にならないのだ。

それを再び我々に身せつけたのが前回の総選挙における脱原発派の壊滅である。

世論調査で多くの人が脱原発を望んでいると無邪気に信じた政治家たちは軒並み討ち死にしていった。

勿論憲法改正で自民党と公明党の離間を煽ることは出来るだろうし、安倍の歴史認識で安倍外交の根幹を揺さぶることも出来るだろう。

しかしそれは今年の夏の参院選の結果を変えたりはしない。

安倍は07年でそれを学習した。そして我々も前回の総選挙でそれをはっきり見た。

それにもかかわらず相変わらずイデオロギーで安倍政権を批判している人が多い。

まあ個人的にはそれもいいかなと思ったりする。

前回の総選挙で自民党は原発再稼働について曖昧な態度を取り続けた。それにもかかわらず他の党が『自民党は絶対再稼働する』と連呼したために衆院選の勝利に再稼働が織り込まれていった。

結果安倍は施政方針演説で原発再稼働と明言したが驚くほど世間から反発は受けなかった。これは選挙中の主に民主党による自民党=原発再稼働のキャンペーンにより既定路線化したからだと思う。

同じ事が今度の参院選で起きるのではないだろうか。憲法改正や歴史認識を騒げば騒ぐほど参院選勝利にそれが織り込まれていく。自民党がそれほど態度を明確にしないにもかかわらず。

アベノミクスに対する評価が参院選の争点になる一方で、周囲のある意味『期待』が織り込まれていくことで安倍カラーが自民党公約のオプションとして既定路線化していくのだ。

確かに社会保障や外交安全保障では与野党の差はなくなったが、経済政策にはかなり幅が残っている。

アベノミクスのもととなるリフレ政策はまだ日本で一般的な考え方とはいえない。安倍を引きずり下ろしたいなら真正面から戦いを挑めばいい。まだまだ可能性はあるとおもう。

しかし安易にイデオロギーによる批判に走るのなら・・・・・

まあこの数年の選挙結果から大体未来の形は見えてくるのではないか。