【政治】自民党を壊す安倍晋三

NHKオンライン

菅官房長官は、閣議のあとの記者会見で、アメリカのシーファー前駐日大使が、従軍慰安婦問題に対する政府の謝罪と反省を示した河野官房長官談話を巡って、「見直せば日本の国益を大きく損なう」と述べたことについて、談話の見直しを検討していないという考えを示しました。

安倍政権発足前から予測された最大の不安要素は『安倍の歴史認識』であった。

そして案の定これに関する爆弾がいくつも壮大に炸裂したが、安倍政権はほとんどダメージを負わなかった。

主権回復の日の式典で天皇陛下ばんざーいとかやった時には、これはさすがにアカンやろ―と思ったが何故かこれもほとんどスルーで安倍政権は今も順風満帆だ。

そして読売と結託して国民栄誉賞の政治ショー開催。背番号96で護憲派を挑発したりなどして。それにしてもあんな反応したら負けみたい釣り針に多くの人が引っかかってるのにはもう苦笑というかなんというか。

正直東京都議選、そして参院選の前からこんな無敵モードになるとは思わなかった。二つの選挙で圧勝して求心力が半端ないことになると予想していたので。

唯一の弱点と思われる歴史認識問題もアメリカに抑えられた安倍に死角はない。おそらくこのまま2016年まで一気に行ってしまうのではないだろうか。

それにしても戦後日本政治の様々な伏線が一気に収斂していくのが最近はっきり感じられて安倍政権の好調さ自体よりもそちらの方にワクワクしてしまう。



安倍晋三の役目は自民党を完全に壊すこと

強制的な武装解除でアメリカに隷属させるシステムであった憲法9条

これが全ての始まりだった。

これによって重武装自主独立派が軽武装親米派に組み込まれ戦後日本の保守が生まれた。

そして冷戦下で反共という敵が出てきたことで日米同盟はいっそう強まり、その中で日本の保守内部で親米と反米は更に一体化していった。

しかし冷戦が終わり敵を失った日米同盟の繋がりが弱まると、必然的に自民党そして日本の戦後保守を二つに割って本来のあるべき政治の姿に戻ろうという動きが強まった。そして保守を割るには親米派と自主独立派を結びつけている『憲法9条』が取り除かれなければならなかった。

冷戦後の日本の政治は自民党を二つに割るために自民党を生み出し護ってきた『憲法9条』を改正する方向に進んできた。おそらく当人たちにはその自覚はあまりなかったのだろうけれども。

まず最初の段階として小沢一郎の主導によって改憲に必要な3分の2を保守派が国会で握れるように選挙制度が中選挙区制から小選挙区制に変更された。

次の段階では小泉純一郎によって戦後保守の弱体化が行われた。親米派と自主独立派が合体した保守の虚像であった軽武装反米派に政権を取らせその実体が存在しないことを国民に知らしめる必要があった。その為には強すぎる戦後保守を一旦弱体化させなければならなかった。

そしていよいよ最終段階として、自主独立派と親米派が手を結んだ自民党が他の改憲勢力を合わせて国会で3分の2議席を集め、強力な指導力を得た安倍晋三のもとで憲法改正に突き進もうとしている。

安倍晋三憲法9条改正に成功すればアメリカによって歪められてきた日本の政治が本来あるべき姿に戻る。保守派が重武装自主独立派と軽武装親米派にわかれるのだ。それは自民党が分裂することも意味する。

冷戦後の日本の政治は色々あったが全ては日本の政治が本来あるべき姿に戻る過程であった。そして安倍晋三によって今それが成し遂げられる段階に入りつつある。

小沢がこね小泉がこねし天下もち座りしままに食うは安倍、ということにおそらくなるのだろう。