なぜ左派は負け続けるのか

なぜ日本の左派はこんなに弱いのか?ネトウヨが歴史を振返りながら考察するブログ

【政治】彷徨う55年体制の亡霊たち

首相官邸には亡霊がいるそうだが、日本にも亡霊がいる。

55年体制という亡霊が。

吉田派を源流とする宏池会経世会といった保守本流とそれに寄生していた社会党共産党55年体制終了と共にその役割を終えた。ただ橋本内閣小渕内閣まで日本は借金を積み上げることで擬似55年体制を10年ほど続けたがそれも財政の限界により必然的に破綻した。

そして『自民党をぶっ壊す』と叫んだ小泉政権の誕生によって脱55年体制が始まった。

高度経済成長と冷戦構造、この国内国外要因が55年体制の根幹であった。そして2つの要因とも90年初頭には既に無くなっていた。従って旧田中派や宏池会が衰退したのも歴史的必然だし、彼らを宿主としていた日本の左派が衰退したのもこれまた必然なのである。

アメリカ一強時代と放漫財政の行き詰まりが小泉政権を生み出し、中国の台頭と緊縮財政の行き詰まりが第二次安倍政権を生み出した。

まあ間に民主党政権というものがあったが、あれの実態は清和会と小泉純一郎に対する55年体制の逆襲という意味しかなかった。小沢一郎とその取り巻きが象徴的だった。自民党を追い出された田中角栄の秘蔵っ子とそれに寄生する左派。わかりやすい。そして2009年に政権交代を果たすのだが冷戦構造も拡大し続ける経済のパイもどこにもなかったわけで必然すぐに破綻した。

民主党政権の失敗は55年体制に完全な終止符を打ったといえる。バブル崩・壊冷戦終結から20年しぶとく生き残っていた55年体制も遂に実体を失った。

しかし実体を失ったからすぐに成仏するかといえば、どうやらしないようだ。だてに歴史的役割が終わってから20年以上生き延びたわけではない。実体が無くなったにもかかわらず55年体制の亡霊が国内外を彷徨っている。

・これぞ保守本流?! 自民党元重鎮がまた「赤旗」で吠えた
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130601/stt13060118010006-n1.htm

宏池会や旧田中派の元有力議員が左派に接近、もしくは左派の方から接近して『昔は良かったね』と愚痴り合うのも定番になってきた。加藤紘一河野洋平もよく目にする。ただいくら昔を懐かしんでも時代が戻るわけではない。現世を彷徨わず早く成仏してくださいと願うばかりである。

・野中氏「発言 撤回などしない」
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130604/k10015073981000.html

誤解をしないでほしいのが、私は別に55年体制自体が悪だとは思っていない。冷戦と高度経済成長時代にはそれが正しかったのは間違いない。私が非難しているのは既に状況が55年体制時とは全く異なるにもかかわらず当時のノリで今の問題を語ろうとする人々なのである。この件も田中角栄の時代はそれでよかったのだろう。しかし現在の東アジア情勢においてそれを語る意味がどれくらいあるのかという話だ。むしろ当面尖閣中立化を目指す中国側に有利なだけである。亡霊が彷徨うのは国内に限らない。国外でも彷徨う。ほんと早く成仏してください。マジで。

・米国務省、会見で橋下氏発言を非難 「侮辱的」と言明
http://www.asahi.com/international/update/0517/TKY201305170011.html

これは保守本流に寄生してき左派の亡霊。昔から日本の左派メディアは外圧を利用しようと海外で火をつけて回ることが多かったけれども、最近は国内で利用できる政治勢力が壊滅してしまったのでその傾向が露骨になってきている。しかし何でもかんでも外圧を利用しようとすれば当然国内では反発を喰らうわけで、この路線は遠くないうちに破綻するだろう。まあ一刻も早い成仏を願っている。

・自民よ、角栄の「護憲」に学べ
http://www.asahi.com/politics/articles/TKY201306030417.html

自民よ、角栄の護憲に学べ、だそうである。もうこれなんか典型的すぎて苦笑いしか出来ない。反共の名の下、米国に外交安保でフリーライドし経済成長と分配に専念してきた保守本流、そしてそれに寄生していた日本の左派。それを今学べというのは狂気すら感じる。アナタタチガイマイキテルノハ2013ネンデスヨ?イツノジダイノハナシヲシテルンデスカ?


まあ55年体制最後の逆襲であった2009年の政権交代が完全に失敗した結果こうなることは大体予想はしていたが、実際目にするとなかなか怖いものがある。

なんだろう、保守本流の政治家や日本の左派の人たちの言ってることを聞いてるとシックスセンス的恐怖を感じる。死者が生者の空間の中に疑問を抱くこと無く存在している感じ。

え・・・もしかしてこの人達自分が死んでることに気づいていない??的な恐怖感。

映画シックスセンスでは妻の言葉から主人公は自分が既に亡霊であることを自覚するが、日本の彷徨える55年体制の亡霊たちはいつ自覚するだろうか。

まあ日本のためにも本人たちのためにも一刻も早く成仏してくれることを私は願っている。