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なぜ左派は負け続けるのか

なぜ日本の左派はこんなに弱いのか?ネトウヨが歴史を振返りながら考察するブログ

【政治】歴史は繰り返すか

以前にも書いたが、今の政治状況は2001年に小泉政権が誕生した頃に似ている。

2001年歴史的な不人気内閣だった森喜朗内閣が退陣し『日本を変える』『自民党をぶっ壊す』と叫び田中真紀子と手を携えた小泉政権が誕生した。

小泉ブームが起こり内閣支持率は80%以上にも達し、代わりに野党の支持率は一ケタ台にまで落ち込んだ。

与党が独走状態になる一方で野党が結束できないままバラバラで失速しているのは現在の政治状況と似ている。ただ、同じ独走でも今は野党の足が止まった事で普通に走っている与党が結果的に独走という形になっているので実態は異なっているが。


都議選・参院選の結果は?

2001年は今年と同じように都議選と参院選が重なる年であった。さて今の第二次安倍自民党と同じように独走していた小泉自民党は都議選と参院選でどれくらいの議席を取ったのだろうか。

2001年 小泉自民党
都議選・・・53議席
参院選・・・64議席(選挙区44+比例区20)

都議選も参院選も中選挙区制の選挙区がある為に、議席数は支持率ほどに差は広がらなかった。

おそらく今回も似たような結果になるだろう。去年の衆院選同様に投票率が下がる事で支持基盤のしっかりした自公の得票率が相対的に浮上するだろうが、それでも2001年の結果+1〜2ぐらいなのではないだろうか。


■歴史は繰り返すか?

2001年参院選の敗北で当時も『民主党はもう終わった』と言われていたのだが、一体どうやってそのどん底から2009年の政権交代までもっていったのだろうか。

結論から言えば民由合併という野党結集によって、である。03年に民主党自由党と合流し、その直後に行われた衆院選で170以上の議席を獲得して見事に復活して見せた。

図録▽国政選挙での自民党・民主党の比例獲得票推移
民主党の比例獲得票数の推移が書かれているが野党結集の効果は一目瞭然である。民由合併により民主党は比例票を1000万票も上積みする事に成功した。

その後、長期政権となった小泉政権の反動とリーマンショックによって民主党は2009年に政権交代を果たすこととなった。

この歴史は繰り返すだろうか?

ライバルがいない上に停滞にうんざりした国民の消極的支持によって第二次安倍政権は小泉政権のように長期政権となるのは多くの人が予感するところだろう。

しかし民主党は00年代の様に野党を結集し長期政権の反動で再び政権に返り咲く事ができるだろうか。

私は出来ないと思っている。なぜなら橋下の退場と公務員労組の問題があるからだ。


■野党結集が出来ないワケ

主義主張の異なる政党同士が結集するには核となる政治家が必要だ。00年代の野党結集に置いてはそれが小沢一郎であった。

03年に民由合併を果たし、06年に小沢が民主党代表になりその後の民主党の快進撃が始まった。小沢が核になるたびに野党は大きく勢力を伸ばした。

10年代にはおそらくその役目を橋下徹が果たすはずであった。というか野党結集の核になれそうな政治家が橋下しか見当たらなかった。しかし彼は慰安婦問題で躓き、国政からは事実上永久追放となった。

こうなるともう核になりうる政治家が全く見当たらない。民主党みんなの党、維新の会、生活の党、社民党、みどりの風といったようにバラバラになった野党勢力を纏め上げられる政治家が一人でも思い浮かぶだろうか。全く浮かばないだろう。

人材不足に加え、一部の民主党支持者が熱烈に期待している『民み合併』も公務員労組という存在が障害となり極めて難しいのが現状だ。みんなの党の主敵である公務員労組が大きな支持母体の一つである民主党。今のまま組めばどちらかの支持層が一気に離散することになる。

また、小沢一郎が画策している民主党と生活の党、社民党、みどりの風の合体も可能性が低い。理由は色々あるが、新進党を壊し民主党を壊した小沢の言う事など今や誰も聞かないことが一番大きいだろう。


■最もあり得る未来は?

このように00年代と同じ歴史を10年代が歩む可能性はきわめて低いわけであるが、私は自公政権が未来永劫続くとも思わないのである。

では日本政治が歩む最も可能性の高い未来はどのようなものなのだろうか。

それは憲法改正と選挙制度改正(中選挙区復活)を旗印にした自公民の大連立である。

これは絵空事ではない。

実際に当時民主党代表であった前原誠司は05年の衆院選大敗後に小泉から憲法改正と選挙制度改革を具体的なテーマに大連立が持ちかけられた、と話している。

また06年末には福田総理と小沢一郎の間で大連立構想が持ち上がった。

そして2012年、遂に自公民で三党合意という形で事実上の大連立体制を一時的ではあるが作ったのだ。大連立のハードルは決して低くない事が分かるだろう。

中国の台頭により日本における米国の安全保障上のコミットメントが揺らぐ中で、憲法改正は現実的な問題として浮上してきている。

また、大政党に有利な小選挙区制度で野党の結集がいつまでたっても出来ないとなれば、それは政権交代が未来永劫できないことを意味する。

大連立となれば、自民党は宿願の憲法9条改正を果たす事ができ、民主党は政権に参画する事ができる。そして大連立により中選挙区制度が復活すれば小選挙区制度の下で衰退が止まらなかった左派リベラル勢力も政界で生き残ることができるようになる。

自民党、非自民の保守勢力、左派勢力の思惑が一致すればおそらくこういう形になるだろう。

これは55年体制の復活以外何者でも無いが、良いか悪いか別にして、たぶん今の状況を見る限り日本が進める道はそこしかないように思う。